無料で移送サービス 西紀中地区里づくり振興会

2011.04.17
ニュース

 西紀小学校区のまちづくり協議会 「西紀中地区里づくり振興会」 (石田正史会長) が移動困難な高齢者らを車で支援する、 移送サービス事業を始めた。 市内のまちづくり協議会が運営する移送サービスは大芋地区に続いて2例目。 石田会長は 「地域の高齢者支援の柱として活動していきたい。 週1回の運行だが、 ぜひ利用していただきたい」 と話している。

 西紀中地区は、 宮田から栗柄方面の県道沿いに路線バスが走っているが、 小坂方面や県道から離れた住民の交通の確保が課題となっていた。 路線バスが走っているため、 市のコミバスも運行していない。

 運行は毎週木曜日。 行きは、 栗柄を午前9時に出発し、 坂本、 倉本、 高坂、 打坂を回るコース (停留所10カ所) と、 垣屋を同9時40分に出発し、 乗竹、 市山、 小坂、 上板井、 下板井を回るコース (同12カ所) の計2コース。 行き先の停留所はスーパーなどがあるシャクナゲ公園と、 農協、 郵便局などがある西紀支所、 にしき記念病院の3カ所。 帰りは、 行きから約1時間半後に各コース1本ずつ運行している。

 運行車は同振興会所有の10人乗りのバン。 愛称は 「げんき号」。 利用者は最大8人が乗車できる。 運転手と、 ドアの開閉や安全確認などを行う添乗員がつく。 利用対象者は同地区の住民で年齢は問わないが、 一人で車に乗降でき、 介助を必要としない人に限っている。 利用は無料。

 3月10日から運行を開始し、 4月14日まで計6回、 延べ13人が利用した。 利用目的の制限はない。 これまで買い物や病院、 金融機関への利用が多いという。

 利用には登録が必要で14日現在20人が登録。 運転、 添乗員は無償のボランティアで現在10人。 移送サービス利用の問い合わせは、 各自治会長に。

 

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