6月21日開かれた篠山市会本会議で、 9日の補正予算特別委員会で可決された市名変更検討のための市民へのアンケート実施経費約29万円を除いた一般会計補正予算修正案が賛成14人 (議長を除く19人中) で可決された。 酒井隆明市長は、 丹波新聞社の取材に 「アンケートは市民による議論の第一歩と考えていたので原案否決は残念。 今後どのように議論していけばいいか、 慎重に検討していく」 とコメントした。
市民アンケートを実施すべきという 「原案賛成」 の討論には、 会派 「新風」 の4人が主張。 「市民生活に影響することだからより多くの市民の意見を聞く必要がある」 「市民アンケートを議会として否定してはいけない」 「市民の間で議論になる前にいち早く対応するのも市や議会の責任」 「まず市民の意向を聞いて議会や市が適切な判断をすればいい」 ―などの意見が出た。
一方、 アンケートを実施すべきでないとした 「修正案賛成」 の討論に4人が主張。 「財政再建の中、 事業の優先度を考えると、 時期尚早」 「アンケートをとってほしいという市民の声は一切ない」 「市名変更の効果、 費用を議会で検討してからアンケートをとってみては」 「合併時の議論の中で篠山市に決まった。 変更すること自体に反対」 ―などの意見が出た。
市名変更について、 市は昨年、 庁内プロジェクトで検討。 広報紙などを通して、 市民からの意見を7月29日まで募集している。 市民からの意見は21日現在で、 70人と1団体から寄せられている。 修正案が可決されたことで、 広報紙で伝えていた9月頃の市民アンケートは実施されないことになった。