デカンショ踊り披露 「楽空間」マレーシアへ

2011.07.10
ニュース

 デカンショ節、 海を渡る―。 よさこいチーム 「丹波篠山楽空間」 のメンバー6人と市内在住の高校2年生の計7人が、 政府の要請を受けて7月12―19日の8日間、 マレーシアへ派遣され、 7月16日に同国のペナン島で開催される 「ペナン盆踊り」 の行事に日本代表として、 デカンショ踊りを披露する。 篠山の伝統文化の象徴でもあるデカンショ節が、 遠く異国の地にこだまする。

 ペナン盆踊りに向け、 「篠山デカンショ踊り 若者連」 を結成。 先月中旬から 「篠山デカンショ保存会」 の梶谷郁雄さんから指導を受けて、 熱の入った練習に取り組んできた。

 大西さんは 「日本代表としての気負いはあるが、 海外に篠山をPRできる絶好のチャンスとして、 精一杯踊りたい」 と意気込んでいる。

 同派遣事業は、 外務省所管の 「21世紀東アジア青少年大交流計画 (JENESYS)」 の一環。

 ペナン島は、 定年退職を迎えた日本人夫婦が余生を過ごす移住先として人気が高く、 日系企業も多数進出。島では「日本人会」 が組織され、 同会が主催して毎年、 盆踊り会を開いている。 地元住民も浴衣を着て踊りを楽しむほどの人気ぶりという。

 この状況を国際交流に生かそうと、 政府が国際機関などを通じて、 NPO法人 「篠山国際理解センター」 に、 「マレーシアでデカンショを披露してほしい」 と要請。 同センターが、 デカンショ保存会に打診したが、 派遣事業の対象になっている35歳以下の若者が保存会にはいなかったため、 保存会は 「日頃から、 よさこいにデカンショの型を取り入れて踊っている楽空間が適任」 と同センターに紹介し、 白羽の矢が立った。

 7人は盆踊りに参加するほか、 領事館や日系企業の訪問、 現地学生との交流などを通じて、 さまざまな場所で篠山のPRを行う。

 

関連記事