篠山市民プラザ 開設1周年

2011.07.18
ニュース

 篠山市が、 一般社団法人 「ノオト」 に委託して篠山市民センター (篠山市黒岡) 内に開設している市民団体の情報発信交流拠点 「篠山市民プラザ」が開設して17日で1周年を迎えた。 初年度、 2000円の登録料を払う 「登録団体」 には、 市が当初計画していた50団体を超える71団体が登録。 プラザが開設するホームページには、 毎日約350件のアクセスがあるなど活気づいている。 プラザ開設の効果と今後の展開についてまとめた。

 プラザには、 男女2人のスタッフが対応。 年中無休で開設している。 プラザの主なサービスは、 登録団体やその活動の広報、 活動内容の相談、 助成金情報の提供、 輪転機の貸し出し、 掲示コーナーの提供―など。

 登録団体から月に約270人が訪れる。 仕切りのない事務所スペースとミーティングスペースが 「訪れやすさ」 を演出している。 登録団体の一番のニーズは 「広報」。 これまでイベントの広報は、 チラシを市内施設に置いたり、 新聞社に知らせる方法があったが、 プラザが開設し、 掲示コーナーでの掲示や、 ホームページや広報紙での紹介など幅広く広報できるようになった。 特に掲示コーナーには、 たくさんのイベントチラシがびっしりと張られ、 市内のイベント情報がひと目で分かる。

 また、 プラザは、 1週間ごとにブログをまとめた 「Pウィークリー」、 登録団体情報を半年ごとに掲載した 「Pペーパー」、 1年ごとにまとめた 「Pブック」 を作成し、 登録団体の広報に力を入れる。 17日には初のPブックを完成させ、 登録団体の活動目的、 内容、 スケジュール、 目標などをまとめている。

 このほか、 登録団体のニーズが高いのが輪転機。 イベントのチラシや総会資料、 活動紹介資料などを年中無休で手軽に利用できるとあって、 多くの団体が利用している。

 また、 「中間支援」 と言われる、 団体間の連携のお手伝い。 登録団体同士の 「顔合わせ会」 を開催するほか、 福祉法人が動物保護団体からセラピー犬を借りたり、 海外支援NPOの助成金で震災支援団体が支援車両を購入するなど、 さまざまな連携を支援している。

 プラザの活性化は、 市民センターの活性化にもつながり、 「市民センターが本当の意味での市民センターになった」 と市市民協働課の西羅忠和課長補佐。 プラザ開設以前は、 同センターの利用者はほとんどが同センターで開催のイベントの参加者だったが、 現在はミーティングスペースで話し合う登録団体や、 掲示板を見る一般市民などで平日も賑わっている。

 プラザスタッフの小畠政行さんは 「篠山の団体をサポートし、 楽しいまち、 勢いのあるまち、 元気なまちにしたい」、 土性里花さんは 「登録団体の目線を忘れずに、 ニーズに対応していきたい」 と話す。

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