青垣地域のこれからの教育を考える会が4校区ごとに予定している学習会の初回が8月8日、 青垣福祉交流センター(丹波市青垣町)で開かれた。 自治会長、 PTAら芦田校区の住民約30人と教員10人弱が参加。 こぢんまりとした雰囲気のなか、 参加者たちは、 質問や意見を投げかけた。
丹波市教育委員会が、 ▽青垣地域の生徒数の現状と推移▽市立学校適正配置等検討委員会の答申の概要▽他市の状況▽今後考えていくこと―について説明した。
適正規模・適正配置に向けた具体案は、統合、幼小中一貫(連携型)、 小規模校ネットワークの3つをあげ、 特徴を説明した。
保護者からは、 市教委や市は統合再編か、 現状の4校維持のどちらに向かおうと考えているのかという方向性や、 仮に統合すると生じる通学距離の問題、 小中一貫や小規模連携のシステムに対する質問が出された。
市教委は、 芦田小では6年先まで現在の規模が維持できることを示した上で、 他3校が減るとし、 統合再編・現状維持のどちらの軸足にも立っておらず、 「子どもたちにより良い環境をみんなで考えましょうというスタンス」 と回答。 また、 通学距離の問題は、 「検討課題だが、 ある程度の所に集まり、 通学バスを出す」 と答えた。
母親からは、 「児童数が多い学校で、 小規模校はいいなあと思われているところもあるはず。 そういった意見も聞きたい」 との要望が出された。
同学習会は9日に遠阪校区、 10日に神楽校区で行われ、 18日に行われる佐治校区で一巡する。