4日完成セレモニー 柏原藩陣屋跡

2011.08.28
ニュース

 2003年度から進められてきた国指定史跡、 柏原藩陣屋跡の整備工事が終わり、 9月4日午前9時から同陣屋跡でオープニングセレモニーが行われる (9月4日号で特集)。

 工事では、 屋根の瓦や桧皮 (ひわだ) の葺き替え、 築地塀の新設や、 これまでからあった築地塀の改修、 今はない 「宿直所 (とのいどころ)」 「勘定所」 「郡方 (こおりがた)」 などの各室があった場所や大きさをプレートなどで示す表面表示、 庭園整備などが行われた。 事業費は約2億4000万円。

 4日のセレモニーは、 柏原中学校吹奏楽部の演奏で幕開け。 工事概要の報告やテープカットなどのあと、 見学説明会がある。 陣屋跡に隣接した崇広小学校6年生を招待する。

 柏原藩陣屋は、 大和国松山藩から国替えになった柏原藩主、 織田信休 (のぶやす) によって正徳4年 (1714) に完成。 約100年後、 火災が発生。 長屋門などを残して焼失したが、 文政3年 (1820) に再建された。 現存する表御殿は盛時の約5分の1の規模。

 

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