栄伸建設 (丹波市春日町牛河内、 波多野喜作社長) は、 二酸化炭素 (CO2) の削減に貢献しようと、 古紙を原料にした 「セルロース断熱材」 の取り扱いを始めた。 主流のグラスウールや硬質ウレタンは、 製造の過程でCO2を多く排出し、 リサイクルできない。 セルロース断熱材は、 防音、 防火、 湿度調整、 防虫などの性能にも優れているうえに、 そのまま焼却処分することができ、 従来の素材の物よりもCO2排出を抑えるという。
同社によると、 新聞紙などの古紙を細かく粉砕したものが原材料で、 欧米のほか、 国内の中部地方ではすでに主流になっているという。 同社が丹波地域第1号の取り扱い、 施工業者。
熱の通しにくさ (R値) は、 グラスウールやウレタンよりも高く、 昔ながらの土壁の良さを備えた調湿効果もある。 また、 人体に悪影響のない薬剤により防火性能や防虫、 防カビ効果、 防音にも優れている。 コストは従来のグラスウールなどよりもやや高くつくという。
波多野社長は、 「建築費用に対する断熱材にかかる費用はわずかだが、 家の快適さを左右する重要な部分。 さらには建ってしまうと断熱材は簡単には入れ替えできない。 性能に優れ、 環境に優しい断熱材を施工した家をアピールしていきたい」 と話している。
同社 (0795・70・3506、 http://www.eishin.at)。