春日・市島で床下浸水 黒井川護岸崩れる 台風15号

2011.09.25
ニュース

 9月20日から21日にかけて丹波地域を襲った台風15号の影響で、 丹波市内では床下浸水3件、 道路や農地冠水計16件などの被害が出た。 竹田川沿いの市島町梶原に住む1世帯4人が近くの吉見小学校に自主避難した。

 12号では、 加古川水系と比べ、 半分程度の降雨だった由良川水系で強く降った。 床下浸水は、 春日町鹿場、 市島町乙河内、 同町岩戸で、 いずれも民家裏山からの出水によるもの。 また、 春日町黒井の興禅寺裏山で土砂崩れが発生。 同町黒井の黒井川では、 護岸に植わっていたサクラの木が根こそぎ川に落下。 護岸がえぐれた。 同町船城小学校周辺の田んぼが広範囲にわたって冠水した。 このほか、 氷上、 青垣、 春日、 山南で河川堤防の一部崩壊などが見られた。

 高谷川は一時、 危険水位 (2・10メートル) を超過したが、 あふれることはなかった。 市は柏原バイパスに水があふれる原因になっている 「柏原排特」 に仮設ポンプ5台を設置し、 100メートルほど離れた柏原川へ放水する対策をとった。

 篠山市では、 上筱見、 下筱見、 福住の民家3棟が床下浸水した。 栗柄の民家近くで土砂が崩れ、 3世帯4人が避難。 畑井では個人所有のため池 (約100平方メートル) の側面が崩れた。

 県道福知山山南線の穴裏峠、 県道篠山山南線の山南町上滝―篠山市大山下間が通行止めとなった (9月22日解除) ほか、 JR福知山線も運休するなど、 ダイヤが大きく乱れた。

写真・増水で護岸の土がえぐられ、 川に落下したサクラ=春日町黒井で

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