丹波市内で、 消防ホースの筒先の盗難が相次いでおり、 8月29日までに35本が被害に遭っていることが市のまとめで分かった。 昨年11―今年2月にかけて山南町、 柏原町でも計35本が盗まれた。 くず鉄として販売する目的で盗んだと丹波署ではみて捜査しているが、 まだ逮捕に至っていない。 青垣町神楽地区の被害が最も多く、 次いで氷上町幸世地区でも目立っており、 市島、 春日でも少数の盗難があった。
最初の発覚は、 7月8日の市島町市島。 多可郡多可町などで同様の被害が出ているとの情報を得た市は、 8月4日付で自治会宛てに注意を促し、 格納箱の確認を要請する文書を送付。 この後、 盆前後に多くの盗難が判明した。 確認がまだのところもあり、 今後も増える可能性があるという。
神楽地区では、 大稗6本、 小稗4本、 稲土5本、 文室4本、 大名草3本と22本が盗まれた。 大稗自治会では、 道路沿いの人家から離れたところが被害にあっており、 街灯やそばに民家があるところは盗まれなかったという。 足立仁自治会長は、 「盗難に注意しろと言われても、 しようがない」 と困惑している。
氷上町幸世地区では、 県道福知山山南線沿いの田中で4本、 南田井で4本、 西田井などで計4本、 市島地域は、 市島の1本、 春日では棚原の2本がこれまでのところ分かっている。
市は、 消防施設整備事業として、 8割または上限6000円で、 自治会に筒先購入費を補助するが、 自治会も負担を強いられる。 市によると、 筒先は1本9000円程度。 市内に消火栓は約4500あり、 ほぼ同数の格納箱があるという。
同署によると、 近隣市町でも同様の報告が出ているという。