丹波市山南町上滝に埋まる恐竜化石第6次発掘調査の連絡調整会議が10月26日、 県立人と自然の博物館で行われ、 発掘のための準備工事を11月2日から始め、 来年の1月31日までに発掘を終了、 とするスケジュールが示された。 また、 次回7次発掘については、 候補地の選定や土地所有者の承諾などの課題から、 今回の成果にかかわらず、 来年度以降となる見通しも示された。
第6次発掘現場は、 河川敷の化石発見場所から東に約40メートル離れ、 約10メートル高い場所にある。 スロープ状に8―10メートルほど地面を掘って同じ地層に到達し、 4平方メートルほどを調査する。 三枝春生・同博物館主任研究員は 「今までの発掘からの傾向を考え、 脚の部位があるのではと期待している」 と話した。
準備工事で掘り出した土砂は別の場所で保管、 終了後に埋め戻す。 化石発掘現場の見学は、 準備工事が終わる12月10日まで日曜に限る。 その後も発掘終了まで、 安全のために見学を制限する。
次回発掘の可能性について三枝主任研究員は 「今回の結果が良好だと次回の発掘につながるだろうが、 その場合でも来年すぐにとはいかない」 と話した。
会議には発掘地域の代表も参加。 発掘中の見学者や付近の安全確保を要望した。 上久下自治協議会の柳川瀬義輝会長 (69) は 「候補地の課題を考えると、 来年度の発掘が難しいと考えるのは妥当だと思う。 その間を生かし、 まちづくりを考えたい」 と話した。