丹波市山南町上滝で発見された 「丹波竜」 の第6次発掘調査が12月11日、 始まった。 11月から準備にかかり、 地表8―10メートルまで掘り下げた発掘現場からは、 丹波竜が発見された 「篠山層群」 の泥岩層があらわになった。 発掘に関わる、 人と自然の博物館の三枝春生主任研究員は 「このままいけば1月中には発掘を終了し、 報告できる」 と話している。
第6次発掘現場は、 河川敷の化石発見場所から離れた私有地。
現場では、 研究員らが、 電動工具や手作業で地層を削り、 骨など大きな部位の化石を探した。 削った土砂から歯などの細かい化石を探す発掘ボランティアには調査期間中に延べ250人が参加する。 発掘現場近くに作業場を設置し、 初日からハンマーでたたく音が響いていた。
作業個所に染み出す水はポンプで排水し、 土砂を運ぶベルトコンベアも設置している。 採掘後にも化石の発見個所が特定できるよう、 露出した地層には格子状に線が引かれている。