冬の夜空に皆既月食 赤銅色の月現る

2011.12.14
ニュース

 月が地球の影にすっぽり隠れる 「皆既月食」 が12月10日深夜、 全国各地で観測された。 欠け始めから終わりまでの全経過を全国で観測できたのは、 2000年7月16日以来、 11年5カ月ぶり。

 好天に恵まれた篠山市今田町では、 午後11時6分ごろにすべて隠れた皆既状態になり、 赤銅色の月が満天の星をちりばめた冬の夜空にぽっかりと浮かび上がった。

 国立天文台によると、 皆既の終わりは午後11時58分。

 双眼鏡を片手に、 月食観察を楽しんでいた同町下小野原の女性 (63) は、 「オレンジ色の月は神秘的だった。 おまけに流れ星も2度見ることができ、 冬の星空がきれいなことにも驚いた」 と感動していた。

 同天文台によると、 次に国内で皆既月食が見られるのは14年10月8日で、 全国で観測できるという。 

写真・皆既月食により赤銅色へと変化した月(午後11時33分ごろ撮影)=篠山市今田町で

 

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