宿日直を民間委託へ 丹波市が来年度

2011.12.18
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 丹波市は、 本庁や支所で職員が待機する、 平日夜間の 「宿直」 と土・日曜、 祝日の 「日直」 の体制を見直し、 来年10月から宿直については本庁は民間委託し、 各支所は廃止、 日直については民間委託する方針を決めた。 一方、 新たな市民サービスとして、 来年4月から月1回程度の休日開庁を実施する予定。 戸籍謄本、 住民票などの証明書発行などを行う。

 現行では、 宿直は、 本庁のみ職員1人、 代行員 (市シルバー人材センターに委託) 1人の2人体制で、 春日庁舎と各支所は職員1人を配置。 日直はいずれも職員2人体制。

 計画では、 来年7月から宿直は本庁以外を廃止し、 日直は2人のうちの1人を民間委託。 春日庁舎、 山南支所は午後10時までの夜間管理を民間委託する。 3カ月間の市民への周知期間をおき、 同年10月からはさらに本庁の宿直、 日直も完全に民間委託へ移行する。

 これに伴い、 火災発生時などの緊急放送は現在、 消防本部と各支所の2段階で放送しているが、 消防本部からの放送内容を充実させる。

 これにより、 市職員の手当などに約1800万円かかっている経費が、 約500万円削減できる見込み。 委託先は、 市シルバー人材センターを想定している。

◆おくやみ放送廃止へ 慣例の氷上・柏原で

 丹波市は、 宿日直体制の見直しと合わせ、 氷上、 柏原地域で行われている市からの 「おくやみ放送」 の廃止も検討している。

 両地域では旧町時代からの慣例で、 亡くなられた人の名前やお葬式の日程などをそれぞれ本庁舎、 市柏原支所から放送している。 他の地域でも 「おくやみ放送」 はあるが、 自治協議会 (校区) のコミュニティセンターや自治会公民館などから流しており、 市が放送しているのは両地域のみ。

 市総務課は、 「氷上、 柏原の方には慣れ親しんだ当たり前のことかもしれないが」 と理解を求めている。

 

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