県立柏原病院 内視鏡消毒が不十分の可能性

2012.04.22
ニュース

 県立柏原病院の足立確郎院長は4月20日、 同病院で会見し、 一部患者に消毒が不十分な器具で消化器内視鏡検査を行った可能性があるとして、 対象者の健康状況を確認するため、 血液検査を行うと発表した。

 同病院によると、 今月4日に看護師が、 3台の自動洗浄機のうち1台で消毒が行われない状態になっているのを見つけた。 原因は分からないが、 不具合の発生時期が特定できないため、 最後に業者が点検した2010年7月にさかのぼり、 該当の洗浄機にかけた内視鏡で検査を受けた658人 (うち丹波地域が641人) に、 血液検査 (B型・C型肝炎とHIVウイルス) をすることにした。 費用は病院が負担する。 該当者に文書で通知を出す。

 専用の超音波洗浄機の30分の工程のうち、 最後の5分間が、 不具合が生じた仕上げの消毒。 消毒前の洗浄終了時点で、 細菌等を99・99%除去できているが、 「万が一にも患者に健康被害があってはいけない」 (足立院長) と事実を公表した。

 足立院長は、 「患者と家族に心配をかけ申し訳ない」 と謝罪、 「再発防止に努める」 と述べた。

 問い合わせ窓口 (看護部長室0795・72・4390、 午前9時―午後5時)。

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