「看護学校誘致を検討」 酒井篠山市長答弁

2012.06.14
丹波の地域医療特集

 酒井隆明篠山市長は6月12日の市議会一般質問で 「看護師人材確保育成検討委員会」 を設置すると答弁した。 委員会で、 潜在看護師の職場復帰の支援策や看護学校誘致を検討する。

 県立柏原看護専門学校 (柏原看専) の廃校に関連し、 看護学校誘致を求める隅田雅春議員の質問に答えた。

 酒井市長は、 同委員会について、 医師会、 病院、 福祉、 介護施設関係者らで構成する考えを示した。 実態調査をして現状把握し、 潜在看護師の発掘策、 再就職支援のあり方を考えるほか、 看護学校の誘致も同委員会で検討する考えを示した。 場所についても、 隅田議員が指摘した畑小学校の活用を 「有益性はある」 とした。

 酒井市長は、 柏原看専の廃校に関し、 過去5年で同校に篠山市から18人、 今年度も1人が入学したことを挙げ、 「 (廃校は) 大きな影響がある」 と懸念を表明。 「存続をお願いするが、 県は廃校を決めていて難しい。 次の策、 看護師養成をどうするか、 検討委で学校誘致も検討する」 と答弁した。

 兵庫医大ささやま医療センターの院長も、 看護学校の必要性を言っていることを挙げ、 「誘致さえすれば兵庫医大がやってくれる、 という訳にはいかないが、 市として最大限何ができるか検討したい」 と答えた。

 丹波新聞社の取材に酒井市長は、 「委員会は出来るだけ早く設置する」 と述べた。 7月設置予定。 篠山市では今春、 ささやま医療センターの看護師が11人退職した影響で、 内科病棟が縮小された。

 

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