水道事業決算を不認定 辻市長「真摯に受けとめる」 丹波市議会

2012.10.14
ニュース丹波市

 丹波市水道部職員が不正な事務処理を行った問題を受け、 丹波市議会は10月10日の定例会最終日、 昨年度の水道事業会計歳入歳出決算を賛成4、 反対19の賛成少数で不認定とした。 決算の不認定は丹波市政で初めて。 辻重五郎市長は取材に対し、 「真摯に受けとめ、 職員の不正な事務処理の問題に対応したい」 と話した。 また、 自身の管理責任については、 「職員を告訴しており、 捜査の推移をみながらだ。 責任はとる」 とし、 改めて任期中のけじめには明言を避けた。

 広瀬憲一議員、 田口勝彦議員が反対討論を行い、 「帳面上、 帳尻を合わせた、 でたらめな決算だ」 「30%しかできていない仕事への支払いは、 粉飾決算だ」 などと批判した。 賛成議員は、 高橋信二、 堀幸一、 荻野拓司、 垣内廣明の各議員。 3日の市議会決算特別委員会 (大木滝夫委員長) でも賛成4、 反対18で不認定としていた (議長、 委員長を除く)。

 同日の定例会ではこのほか、 昨年度の一般会計決算、 10の特別会計決算を認定。 丹波市立看護専門学校の設置条例の制定を承認した。 県立こども病院のポーアイ移転計画の見直しを求める意見書提出に関する請願は不採択。 JR石生駅西口への交番の設置を求める意見書、 人工透析治療の早期再開を求める意見書は採択され、 閉会した。

 

関連記事