「耕す」社と農地契約 市島で有機農業参入

2012.12.20
ニュース丹波市

 人気音楽プロデューサーの小林武史さんが代表取締役を務める農業生産法人 「株式会社耕す」 (本社・千葉県木更津市) が、 丹波市市島町下竹田で有機農業に参入するのを前に12月17日、 地元中村区と農地賃貸契約を交わした。

 調印式は氷上保健センターで行われ、 小林さんと中村区の大久保純太郎自治会長が契約を交わした。 辻重五郎市長、 梅谷順子丹波県民局長も立会人として出席した。

 調印式で小林さんは 「命をいただくという根幹の仕事が農業。 生き物として、 市民、 国民として、 未来の礎をつくるお手伝いができればという気持ちで参入した。 企画、 想像力という得意な分野を活かして農業活性化ができれば」 と思いを伝え、 「みなさんのお力があってこそ発展していけると思っている」 と話した。

 契約は、 来年4月1日から2022年12月末までの約10年間。 自治会財産管理会所有の農地約1・4ヘクタールを借り受けた。 高知県で 「有機のがっこう 『土佐自然塾』」 塾長を務める山下一穂さんが技術指導にあたる。

 農場では通年で多品目栽培をし、 一般的な野菜60―70品目を栽培する計画。 4月から半年間は土作りをする。

  「耕す」 社は2010年設立。 小林さんと、 ミスターチルドレンの櫻井和寿さん、 音楽家の坂本龍一さんが立ち上げた環境活動への融資団体 「ap bank」 が設立した。 木更津市内に約30ヘクタールの農場を持つ。 関西への進出は丹波市が初。

 

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