間伐材と地域通貨を交換する仕組みをつくることで、 里山整備と地域経済を活性化させる 「丹波篠山木の駅プロジェクト」 が12月17日に始動。 同市垣屋の間伐材搬入拠点 「木の駅」 に西紀小学校区の間伐材が初めて搬入された。
篠山市の垣屋、 高屋、 倉本、 坂本、 栗柄の各地区から搬出された、 軽トラック8台分の間伐材が搬入され、 1台につき2枚の地域通貨 「里山券」 (1枚1000円分) が発行された。
搬入した能勢震次さん (63) =栗柄=は 「里山をきれいにするとともに、 化石燃料を使わない、 自然に優しい取り組みに少しでも貢献できれば」 と言い、 里山券の利用店舗の 「フードショップいじり」 (下板井) の井尻克哉さん (33) は 「少しでも里山整備の役に立てれば」 と話した。
木の駅プロジェクトは、 高知県のNPO法人が始めたもので、 全国で展開中。 篠山では、 里山整備関係者ら有志8人でつくる 「丹波篠山木の駅実行委員会」 (高橋隆治代表) が近畿で初めて取り組んだ。
間伐材は、 木の駅近くの工場でペレット化され、 市内外のペレットストーブの燃料として販売する。 搬入できるのは個人のみで登録制。 今後、 市内のまちづくり協議会単位で実行委員会をつくり、 取り組みを広めていく計画。 里山券の利用店舗は現在、 食料品店やガソリンスタンドなど9店舗。
搬入希望者や里山券利用希望店舗の問い合わせなどは、 高橋代表 (090・3670・9725)。