篠山層群で化石が見つかった 「丹波竜」 (竜脚類ティタノサウルス形類) の全身骨格図、 全身復元図、 復元模型など6点が完成し、 4月7日まで丹波竜化石工房ちーたんの館 (丹波市山南町谷川、 0795・77・1887) で展示されている。 国内の恐竜の復元図では精度が高いものに仕上がっているという。
県立人と自然の博物館の三枝春生主任研究員が監修し、 画家で成安造形大学准教授の小田隆さん、 造形家の徳川広和さんらが制作した。
丹波竜の復元画は、 発見された骨格を一つひとつ描き、 パソコン上で組み立てていった。 復元模型は、 立体ならではの胴体の厚み、 首や尾の太さなどを、 骨格図をもとに肉付けしていったという。
復元画を担当した小田さんは、 「ゴールが見えない状態から、 根拠のある骨格を積み上げていった結果」 と言い、 模型を担当した徳川さんは、 「分からない部分は、 なぜ分からないかがきちんと説明できる世界一、 語れる作品と言える」 と話した。