北京の清華大へ3度目の訪問。いつも感じることながら、学生たちは本当によく勉強する。夕方からの交流会が7時半頃終わり、こちらは酩酊気分だったが、彼らは「これから授業があります」と、教室へ。朝は8時から始まり、土曜日も何だかだとやっている。日本語学科の2年生になったばかりでも相当流暢に話せる。▼授業の時、日本から行った支援NPO「アジアの新しい風」のメンバーも加わってグループごとにディスカッションした。テーマは「晩婚化」。中国でも特に都市部は晩婚化が進み、結婚年齢は男性35歳、女性で30歳前後。原因は色々あるが、住居、教育費などにお金がかかるので、どうしても結婚が遅れるという。▼少子化も日本と共通で、彼らのほとんどが一人っ子。「両親の世代をこれから支えていかなければならないのは大変」と話す学生も。だから親は少しでも良い学校に入れたがり、その校区に引っ越しすることも。孟母三遷は日本以上かもしれない。▼勉強熱心なのはよいとして、親に甘やかされて勉強のみ得意な若者が増えると問題も。折角良いコースを進んでいたのに途中で挫折して親を嘆かせる悲劇も起きる。▼最近は一人っ子同士の夫婦の場合は2人目を認めるようになったとかで、一人っ子制度も曲がり角を迎えているようだ。(E)