県立柏原病院 (秋田穂束院長) が4月1日から20床増床し、 184床になる。 看護師は、 増床に伴い柏原看護専門学校の今春の卒業生8人を含め、 少なくとも17人増員される見通し。 同校から8人の採用は、 2000年以降で最も多かった昨年の5人を上回る。 丹波市は4月から新たに、 卒業後丹波市内で働く意志がある同校生を対象に奨学金制度を創設。 「地元で学び、 働く」 流れを加速させる。
同病院の許可病床は303床。 医師不足で一時116床まで減った。 医師数がやや回復し、 入院ベッドも一部回復した。
増床されるのは、 内科7床 (計77床・うち20床は、 新設する緩和ケア病棟)、 外科5床 (計25床)、 整形外科8床 (計31床)。 入院患者数が回復傾向にある整形や外科はベッドの稼働率が100%を超える月もあるため増やす。 小児科 (16床)、 産婦人科 (同)、 泌尿器科 (10床)、 眼科 (5床)、 ハイケアユニット (4床) は増減なし。
近年、 同看専から県立柏原への就職者は少なく、 2000年からの15年間で、 ゼロの年が4年、 1人が6年、 2人が2年、 3人が1年などと、 看護人材を地元に留められずにいた。 昨年から風向きが変わり、 今年は流れが加速した。 同校の今年度の卒業生37人中16人が県立病院に就職する。