1000本目に思う

2014.07.23
未―コラム記者ノート

 本コーナーに「何を書こうか」とパソコンとにらめっこしていると、あることに気付いた。この記事が私にとって1000本目の原稿になるということだ。入社して1年4カ月での達成。たぶん、いや確実に他の記者に比べると遅い。それでも着実に積み重ねてきた数だ。
 初めて書いた記事は、高齢者テニス大会の結果。5行くらいのものだが、まぎれもなく私のデビュー記事。自分一人で取材をして書いたものでは、特別養護老人ホームで行われたお花見。お弁当に舌鼓を打ち、カラオケなどを楽しんでおられた様子を思い出す。書き上げた原稿をチェックした編集長に、「お弁当のおかずは何だった?そんなことも記事に書くと雰囲気が伝わるぞ」と言われた。以来、人の弁当の中身を、ついついのぞき込んでしまうようになった。誰も気にしないようなところにも、気を配る「観察力」を学んだ。
 2000本目の原稿を書くころ、何を考え、どんな取材をしているのだろうか。そして、どんな記事を書いているのだろう。確実に今より成長したと実感できる記者になっていたい。(田畑知也)
 

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