スコットランド

2014.09.27
丹波春秋

 英国の正式名は「大ブリテン・北アイルランド連合王国」。大ブリテンはイングランド、スコットランド、ウェールズの3地域を指す。1991年10月、北アイルランドのベルファストからロンドンヒースロー空港に飛んだ。▼深夜でやむなく乗った白タクの運転手は、若くて陽気なスコットランド人。ちょうど同国で開催中のラグビー・ワールドカップで、スコットランドとイングランドの両チームが準決勝対決することになっていて、運転手は「きっと勝つ」と夢中になって話した(結果は惜敗)。▼行ってきたばかりの北アイルランドでは、独立を目指すIRA(アイルランド共和軍)の武装組織の活動がくすぶっていたが、問題の根は同地だけに張っているのでないと知らされた。その5年後にスコットランドに行った時は、エリザベス女王の肖像画の載っていない独自のポンド紙幣を目にし、根の深さを改めて感じた。▼今回の独立の賛否を問う住民投票では、若い世代ほど賛成の割合が高く、いずれまた再燃する可能性もあるが、ウクライナのように武力を使わずに決着をつけるのは流石だ。▼元々日本とは別の国だった沖縄でも、基地問題を巡って「いっそ独立を」という機運が一部にあるそうだが、かと言ってそれが全県民に盛り上がる気配でないのは、さらに賢明か。(E)

 

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