夢と感動を再び

2014.09.17
未―コラム記者ノート

 篠山市東新町出身のプロボクサー、角谷淳志選手(29)=大阪市、金沢ジム所属=の壮行試合が14日、篠山総合スポーツセンターで開かれた。本試合は、昨年、WBCタイトルマッチに挑んだものの敗戦し、苦汁をなめた角谷選手が世界タイトル戦へ再び挑戦するための大切な一戦だ。相手はタイ国ライトフライ級1位の19歳。10歳下のエネルギッシュな選手だったが、角谷選手は終始落ち着いて試合を運び、見事4ラウンドでマットに沈めた。私はリングサイドにかぶりつきでカメラを構えていたが、激しく殴り合う音とほとばしる汗を浴びているうちに立場を忘れ興奮状態に。平常心を保てなくなり、何度もシャッターチャンスをのがす苦戦を強いられた。
 地元開催だった壮行試合。角谷選手にとっては安心できるふるさとである反面、「声援に応えたい」「絶対負けられない」というプレッシャーは尋常ではなかったと察する。これからもあらゆるプレッシャーや猛者に打ち勝ち、再び世界に向けて羽ばたいてくれることを願わずにはいられない。そして郷里に夢と感動と勇気を届けてほしい。(太治庄三)
 

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