衆院選2014 谷氏、全市町で勝利 兵庫5区

2014.12.18
ニュース丹波市丹波篠山市


 衆議院議員選挙が12月14日、 投開票され、 与党の自民党と公明党で326議席を占めた。 丹波地域を含む兵庫5区は、 谷公一氏 (62) =自民党、 美方郡香美町=が5選。 前回比例復活の前職、 三木圭恵氏 (48) =維新の党、 三田市弥生が丘=は落選。 日本共産党新人の西中孝男氏 (65) =同市あかしあ台=は及ばなかった。 長く小選挙区に候補者を立てていた民主党が維新との選挙協力で公認候補の擁立を見送り、 民主票の行方 (2012年の前回選挙で5万732票) に注目が集まったが、 投票率が過去最低の56・61% (県全体は50・86%) に低迷、 棄権が前回より2万6000人余り増え、 2万数千票を3候補が分けあった。

 

小選挙区】

〈投票率〉
 小選挙区兵庫5区の投票率は、 県内12選挙区で2番めに高い。 前回選挙より6・87ポイント下落。 丹波市は4・93ポイント下がり57・25%、 篠山市は7・48ポイント下がり、 57・24%。 5区の有権者数は、 前回選挙より1%減、 投票者数は約12%、 2万6517人減った。 丹波、 篠山両市の有権者数は横ばい。 投票者数は、 丹波市が9減、 篠山市が12・8ポイント減だった。 丹波市と三田市、 養父市を除く全市町で10以上投票者が減った。

 〈谷氏〉目標に掲げた全市町で最多得票を達成、 全得票の56・9%を獲得した。 前回より6036票増やし、 2005年選挙以来の11万票を超えた。 丹波地域で6748票を積み増したのが要因。 丹波、 篠山両市で均等に約3000票以上積み増した。 三田・猪名川でも1900票余り票を増やした。

 一方、 出身地の但馬で約2600票得票を減らした。

 〈三木氏〉初挑戦だった前回時より、 約9000票積み増した。 地元の三田・猪名川で900票増にとどまった。 丹波地域で4300票積み増したが、 増加分で谷氏に及ばなかった。 但馬では3760票ほど増やした。

 兵庫5区は同党の支持基盤が弱く、 基礎票が少ない。 民主と候補者調整をしたものの、 民主支持者の受け皿にも、 非自民の受け皿にも十分にはならなかった。

 〈西中氏〉 「自共対決」 の波に乗り、 前回の共産候補より7655票多い票を得た。

 地元の三田・猪名川で約3050票を、 但馬地域で約2900票を積み増した。 丹波地域でも丹波市は約430票増にとどまったものの、 篠山市で約1260票増やした。 得票率も12%と二桁に乗った。 同党候補の10%超えは小選挙区制度が始まった1996年以来2度目。

比例代表
 自民党は前回より2・5%得票を増やした。 丹波地域で1000票超増やしたほか、 前回、 維新より3200票下回った三田市で比例区最多得票の党となり、 2000票余り増やした。 但馬ではわずかに減らした。

 維新の党は22%の大幅減、 退潮傾向が顕著に出た。 丹波地域で3200票超、 三田市で2800票余り、 豊岡市で2700票弱減らすなど、 全市町で減らした。 民主党も22%の大幅減。 全市町で票を減らし、 丹波2市、 三田、 豊岡の各市で約1500票ずつ減らした。

 日本共産党は56%増と大幅な伸び。 全市町で得票を増やした。 丹波地域で約1900票、 三田市で約2000票、 豊岡市でも1000票余り票を増やし、 自民批判票の受け皿になった。

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