丹波市豪雨災害の発生から半年が経過した17日、 市は復旧状況や今後の復興対策について説明し、 民家裏の土砂撤去や道路、 河川、 隣地崩壊個所などの応急復旧については 「概ね完了した」 との見解を示した。 また、 国の査定が終わり、 国庫補助対象となる復旧事業は計218カ所で、 査定額は26億9000万円とした。
査定額の内訳は、 ▽道路=17カ所、 2億1400万円▽河川=29カ所、 8億5800万円▽農地=104カ所、 5億7900万円▽水道=4カ所、 4億3300万円―など。 補助率は、 水道については激甚災害指定などにより、 5割から 「3分の2」 となった。 そのほかも同指定などを受けようと申請、 調整中。
道路、 河川については2015年度中に原形復旧を完了させるため、 今月から順次工事に着手。 上下水道についても配水管の本復旧や中継ポンプの整備などの復旧工事を今月下旬から着手する。 農地も道路、 河川工事の進ちょくを見ながら15年度中の復旧完了をめざし、 「来年春の作付けに間に合わせたい」 としている。 治山・砂防事業についても16年度中の完了をめざす。
50万立方メートル (10トンダンプ約10万杯) とされる土砂の処理について、 現在、 スポーツピアいちじま (市島町中竹田) に仮置き分約2万立方メートルは、 3月末までに撤去し、 市内10カ所に点在する指定処分地に運び込む。 同処分地の容量は計23万立方メートルといい、 残る土砂については市島地域内で処分地を調整中。 新年度中にはすべての土砂を撤去する。
今年3月の 「市復興計画」 策定をめざし、 森林、 農業、 住まいなど5つの専門部会を設け、 審議中。 3月1日にはタウンミーティングを予定している。