加古川のウナギ

2015.07.22
未―コラム記者ノート

 先日、カワウ追い払いの取材をした際、加古川漁協の役員に魚のことをいろいろたずねた。三木から南の方は、ウナギがいるそうで、捕まえて食べているとか。実にうらやましい。
 そ上してきた純粋な天然物も中にはいるそうだが、漁協がウナギの稚魚を放流している。丹波ではもっぱらアユだが、モクズガニも放しているそうだ。加古川上流は釣りなど、レジャーを楽しむ人が多く、中下流は川からの恵みを生活の足しにしている人がおり、カワウ対策は上流部以上に重要なのだそうだ。
 加古川の河口で、ウナギの稚魚、シラス漁が行われる。夜中に灯りをともして「すくう」。兵庫県産のシラスは、西日本、九州の養鰻業者に出荷されるそうだ。今年の漁の具合をたずねた。「去年はボチボチやったけど、今年はアカンかったなぁ」と苦笑い。全国の養鰻池の6割分の量しか取れず、国産ウナギはいっそう高嶺の花になりそうだ。
 遊漁券を買って、つかまえに行こうかと真剣に考えている。2匹捕まえたら元は取れる。読者に名人がおられたら是非ご指南下さい。(足立智和)

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