中学統合、地域で考える

2015.09.19
未―コラム記者ノート

 丹波市山南町和田地区で、統合新中学校に関する署名活動が行われている。立地をめぐってこう着状態が続いている山南、和田2中学校の統合について、早期の開校と、山南町井原付近での建設などを求めるものだ。
 実施しているのは、和田地区の自治会長会、自治振興会、中学校PTA、小学校PTA、認定こども園わだ保護者会。自治会長会とPTAなどが一緒に動いているため、幅広い世代が主体的に関わっていることが特徴だと思う。自治会長会、自治振興会という地域の大きな団体が動いているが、トップダウンでPTAなどが協力しているのではなく、若い世代が地域団体の背中を押したのだという。
 山南地域市立中学校統合準備委員会が始まったのが2012年。委員らは、メンバーが入れ替わりながら、話し合いを引き継いできた。和田地区では、委員になった人たちが、「自分たちだけで決められる問題ではない」と、他の人にも意見を求めたことで、地域の勉強会などにつながっていった。これまでになかった形で、住民が地域課題を考える機会になっている。(古西 純)

関連記事