年末年始が天王山

2015.12.24
未―コラム記者ノート

 紫煙をくゆらせること12年。ついに禁煙を始めた。理由は健康と家計。ともに健全な状態の方が良いに決まっている。
 それは吸い初めからわかっていたことだが、どうしてもやめられなかった。だから意志の弱い私は禁煙外来に行き、薬に頼った。
 青い錠剤の効果がすごい。煙草をおいしいと感じさせない。おかげで禁煙スタートから今日までの1カ月半、ほとんど非喫煙者と言ってもいい生活を取り戻している。
 ただ副作用もなかなか。▽吐き気▽いらつき▽頭痛▽便秘▽不眠▽気分が沈む―。そして、薬剤師さんが一言。「悪夢を見ることもありますから」。人によるだろうが、私は実際に見る。先日も知人数人が煮えたぎる溶岩の中に沈んでいった。
 禁煙外来は3カ月通うことになっていて、終了するころに薬なしでも禁煙できるかが勝負になる。周囲に誘惑の煙が増えるのは宴席。この年末年始が天王山かもしれない。
 読者の皆様、今年もお世話になりました。来年は煙草臭くない記者として現場でお会いできれば。(森田靖久)

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