「風雲急を告げる黒井城」

2016.01.30
未―コラム記者ノート

 丹波市春日町の黒井地区自治協議会「黒井地区元気な地域づくり実行委員会」が、地元にある国指定史跡「黒井城址」のPR映像を制作した。
 タイトルは「風雲急を告げる黒井城」。天正3年(1575年)の“丹波攻め”や同城の概要などを16分間にまとめている。地域住民もエキストラで出演するなど、親しみやすい内容に仕上げている。
 私も同じ町内に在住。郷土史に詳しい村上正樹さん(同町黒井)によると、私が住んでいる地区は当時、湿地帯だったそうで、いわゆる“赤井の呼び込み戦法”の主戦場になったとのこと。今でも田園が広がり、昔とさほど変わりないのかもしれないが、約440年前に戦いの舞台になったことを思うと、「兵どもが夢の跡」という言葉を思い浮かべずにはいられない。
 30分前後で登れる同城址は、ちょうど良い達成感が得られる場所でもある。歴史、景色、登山と楽しみ方はそれぞれだが、次に登るときは往時に思いを馳せてみたい。
 PR映像は、DVD(1000円)で販売中。しろやま交流館(電・FAX0795・70・3139)へ。(田畑知也)

関連記事