ハイブリッドの中身

2016.04.16
未―コラム記者ノート

 新しい県立病院と丹波市立地域医療総合支援センター(仮称)の基本設計が明らかになった。完成イメージ図を見ると、総額約200億円の立派な建物が整備される実感がわく。
 一方で実感が沸かない、イメージしづらいのが、「医療・福祉・保健・教育機能を担うハイブリッド施設群」というふれこみだ。異なるものをかけ合わせたり、複数の方式を組み合わせたものが「ハイブリッド」。ハイブリッド施設群によって住民、患者が得られる「より良きもの」の具体例が示され、共有されれば、市民の期待、関心もより高まるだろう。
 県職員と市職員、県職員に身分を転じる赤十字の職員の意思疎通が円滑に図れるようにすることが、箱よりも肝心だろうと思う。
 これから詳細設計に取り掛かるとのこと。他の病院を見てこれはいいな、と思った視点で注文を2つ。1つは、長く病院に滞在する高齢者や体調不良者が横になって待てる和室スペース、温泉の休憩所のようなイメージ。もう1つは病院ボランティア用の部屋。検討をお願いしたい。(足立智和)

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