フクロウのヒナ保護 今年も1羽やって来る 篠山市県守の細見さん

2016.05.28
ニュース丹波篠山市自然

「つぶらな瞳に癒されます」。フクロウのヒナに目を細める細見さん=兵庫県篠山市県守で

兵庫県篠山市県守の細見昌宏さん(61)は、自宅でフクロウのヒナを育てている。4、5年前から毎年、自宅の裏庭にどこからともなく姿を現すフクロウのヒナ。細見さんが親代わりとなり、飛べるようになるまで育てて森に帰している。「不思議なことに毎年、1羽だけやってくるんです」と細見さん。「今年も元気に巣立ってほしい」と目を細めている。

今年は5月11日。夜、裏庭から「ピィピィ」と声がしたため、「今年もまたこの季節がやって来たか」と覗きに行くと、案の定、片隅にうずくまっていた。親鳥の気配が感じられなかったため、例年通り保護して“子育て”を始めた。

現在の体長は約25センチ。毎年「フーちゃん」と名付け、犬用のケージの中に止まり木となる棒を取り付け飼育している。獣医からのアドバイスで毎日朝晩、豚の生肉を与えているが、その食欲は旺盛。保護した当初は、触ろうとすると力いっぱい噛みついたが、今では心を許したのか、“甘噛み”して餌をねだるまでになっている。

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