大納言のブランド戦略

2016.05.12
未―コラム記者ノート

 丹波大納言小豆のブランド戦略がまとまった。将来、作付面積400、収量500をめざす数値目標を掲げた。地元の人が誇りに思える農作物にという部分や、ぜんざいの街として誘客しようというソフト面を興味深く読んだ。
 自分は、篠山市民が丹波黒大豆を、多可町民が山田錦を思うのと同じように丹波大納言小豆を「地域の誇り」と思っている。生産者ではないが、「最高級」として扱われていることは率直にうれしい。
 「ぜんざいの街」は、出雲大社の参道のまちおこしを真似たものだが、産地だから真似ても許されるだろう。丹波栗と丹波大納言小豆を使った最高級栗ぜんざい、8日号6面「あの街この店」に掲載した「いくの」のコーヒーぜんざいのような和洋折衷ぜんざいもおいしい。沖縄の「ぜんざい」は、小豆の上にかき氷がかかっていて年中食べられている。
 生産者や飲食、観光業者など直接携わる人以外、市民も一緒になり、楽しみ、盛り上げていけたらいいと思う。(足立智和)

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