キャンプと防災

2016.06.23
未―コラム記者ノート

 最近、キャンプ道具の収集にはまっている。きっかけは、地震で被災した熊本県へボランティア兼取材に赴いた時のことだった。
 一緒のテントで寝たボランティア仲間の友人はキャンプの達人。小型の焚き火台やフライパンなどを持ち込んでいて、快適な空間を演出してくれた。「森ちゃん、コーヒー飲む?」と言った姿は、同じ男でもほれぼれするほどだったのである。
 影響を受けやすい私は、すぐさま焚き火台を購入した。その後もネットで情報収集し、小遣いと相談しながら少しずつ道具を買い足している。
 小さくて性能のいいものを探す時間がたまらない。先日買った薬缶は軽くて丈夫。うれしすぎて、ガレージで独りティータイムを楽しんだ。
 目標は登山からのテント泊。満天の星を見ながら、肉を焼きたい。テントもないのに、その瞬間を夢見ながら、毎夜、情報を集めている。
 どこでも生活できるキャンプ能力は、いざ災害が起きた時にも力を発揮する。楽しみながら、防災力も培う。そんなキャンパーを目指したい。(森田靖久)

関連記事