“発見”潜んでいる自然

2016.07.23
未―コラム記者ノート

 夏休みになった。丹波の子どもたちには、身近な自然とたくさんふれあってほしいと思う。きっと多くの“発見”があるはずだ。自分だけの発見も素敵だし、もしかすると、専門家も驚くような発見ができるかもしれない。
 自然関係の「初めて見つかった」というニュースを取材する度、いつも思うことがある。「これまでからあったのだろうが、見つけられる目を持った人がいなかった」ということだ。
 篠山市では先月、外来種の「ハナダカダンゴムシ」が篠山にも生息していることを、市内の小学6年生が確認した。研究者からすすめられて友だちとコツコツ探し回り、校庭で見つけたという。
 また丹波市では今月、これまで丹波地域で生息が確認されていなかった「ヒメハルゼミ」が見つかった。里山調査に入ったNPOメンバーが見つけ、地元の人たちも鳴き声を確認したそうだ。
 見つかったのは“たまたま”でも、見つけたのは自然が好きで、常に関心を持っていた人たちだ。自然の中でふだんから豊かな時間を過ごされているのだろう。(古西 純)

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