中学生の自由研究

2016.09.17
未―コラム記者ノート

 こども新聞の取材で、丹波市の中学校理科自由研究展の最優秀賞に選ばれた3人に会った。今年は全員女子で、それぞれ個性的だった。
 1年生の細見さんは、「斜面と滑り落ちる物体」をテーマに、重い物と軽い物ではどちらが滑りやすいかなどを実験で確かめていた。2年生の尾松さんは、県内の鉱山で孔雀石を採取して「岩絵の具」を制作。3年生の宮本さんは、銅線コイルと電池、磁石を使い、リニアのように磁界の力で、コイルの中を電池が走る実験をしていた。インターネットのサイトなども参考にしながら、自分で実験の仕方を考えたり、失敗の原因も分析したりしていて、すごいと感心した。
 私が中学生の時は、自由研究は必須ではなかった。今のように実験付きの宿題は、正直大変だろうなと思う。最優秀の生徒に「いつもいろいろなことに疑問を持っているの?」と尋ねると、「自由研究の時期だけです」という答えが返ってきてほほ笑ましかった。宿題のためだけにでも、自分でいろいろと考えて実験した夏休み、きっと力がついていることだろう。(古西 純)

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