荘厳に、勇壮に例大祭 篠山春日神社 行列やみこし巡行

2016.10.20
ニュース丹波篠山市

城下町一帯を練り歩く行列と、提灯などで彩られた美しい鉾山

篠山三大祭りの一つ、篠山春日神社(兵庫県篠山市黒岡)の秋季例大祭が10月15、16の両日、同神社を中心とする城下町一帯で営まれた。金みこしや鉾山、太鼓みこしなどがまちを練り歩き、「小京都」の名にふさわしい荘厳な空間を演出。活気あふれる老若男女の歓声が飛び交い、多くの人でにぎわった。

本宮では、古式ゆかしい衣装に身を包んだ氏子らが行列をつくって厳かに城下町一帯を巡行した。天狗や獅子、真榊、大麻などが先導。続いて地元黒岡をはじめとした氏子各町の町標がたなびき、4基の金みこしを引く地域の子どもたちが元気な声を響かせた。

両日とも、祇園祭の影響を色濃く受けた9基の鉾山が巡行。提灯や豪華絢爛な「見送り」などで彩られた鉾山の上から子どもたちがお囃子を披露し、道行く人々から大きな拍手が送られていた。

また、夜になると、8基の太鼓みこしが宮入り。美しい化粧を施された乗り子たちが、「ヨーイ、サージャー」などと勇壮な声を上げた。能舞台前で高々とみこしを掲げて歯を食いしばる担ぎ手たち、それぞれのみこしを先導する年番長、みこしを守る警固衆らの声が入り乱れ、境内に活気が渦巻いた。

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