省力化機械の展示会を

2016.11.10
未―コラム記者ノート

 丹波大納言小豆が収穫期を迎えている。「ようできとる」という人もあれば、「虫がひどくてもうひとつ」「さやが短い」と生産者によって様々だ。
 先日、青垣町田井縄の俵晴海さんが導入した乗用の刈り取り機を取材した。車体の左右に草刈機の刃のような回転刃が2枚ついていて、2株同時に刈り倒す。北海道で使われているそうだが、初めて見た。三角錐状のシャープな車体がかっこう良い。損得の勘定は機械の導入費、維持費と作業効率、ロスの量、外注時の人件費の天秤になる。
 春には青垣町佐治の足立篤夫さんがこしらえたは種、土寄せ、防除ができる乗用機を取材した。足立さんと俵さんの乗用機を両方使うと、脱粒前まで機械でできる。
 取材を回っていると、他にも農機を改造して省力化をはかっている人がいた。各自の機械を持ち寄り、展示会を開くことができないか。運搬は大変だろうが、実機を見ると参考になる人も多いのでは。丹波大納言小豆「500500」と壮大な目標が丹波市にはある。生産者の現場の知恵と工夫を持ち寄ってさらなる生産の拡大を。(足立智和)

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