ジャネーの法則

2016.12.08
未―コラム記者ノート

 師走になった。ついこの前まで半袖だったのに、気が付けばセーターを着こむようになった。年々、時間が過ぎるのが早くなっているようだ。
 世間話の中でも、「最近は1年たつのが早いわぁ」などとよく聞く。この感覚は多くの人に共通するようなものだと思う。
 調べてみると、なんと19世紀にフランスの哲学者ポール・ジャネさんという人がこの感覚を法則化することを発案し、甥のピエールさんが「ジャネーの法則」という名で紹介していた。
 いわく、時間はすべての人に等しく流れているが、5歳にとって1年は人生の5分の1、50歳にとっては50分の1になるので短く感じる。また、体験が増えるうちに新鮮味がなくなることや、同じことを繰り返す生活になることも体感時間を早めるという。
 人よりも時間を長く感じたいわけではないが、加齢以外の要因は防いだほうが実りのある生活のように思える。
 来年は新しいことにチャレンジし、新鮮な時間を過ごすことで、長い一年だったと思いたい。が、それも毎年言ってることジャネ? 失礼しました。(森田靖久)

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