雪がとけても

2017.01.19
未―コラム記者ノート

 自宅前は積雪50くらいだった。近所では車の立往生が相次ぎ、何台か押した。こんなことは初めてだ。雪に慣れていると言われる青垣でこれだから、雪に不慣れな地域では大変な苦労があっただろうと想像する。普段の4倍の時間をかけて通勤した人の話も聞いた。
 うちは目の前に道路があり、1も雪かきすれば事足りる。家の軒先からムラの道路までの間の除雪のしんどさを思えば断然楽だが、道路をふさぐ屋根からの落雪がある。近所の人に手伝ってもらって除雪し往来を再開させたすぐ後に、第2弾がまた落ちてきた。おそろしい量だ。
 一人暮らしの高齢者のお宅は、除雪が本当に大変だと思う。道路が目の前にあり、人ひとり通れる分だけ雪かきすればいいという立地でも、年齢や体力などの事情で、それができない人も大勢いる。
 今回の大雪は災害と言うほどではないけれど、雪で閉ざされる地域や、身動きが取りづらい人は大雨など災害時に孤立する可能性がある。雪がとけてもそういう人たちへの配慮が必要ということは頭の片隅に置いておきたい。(足立智和)

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