閉校式の延長戦

2017.04.13
未―コラム記者ノート

 母校の神楽小学校の閉校式に、記念イベント実行委員会の展示係として関わった。小学校に出入りするうちに、掃除当番表や学級目標といった、何気ない教室の掲示物、黒板の落書きをいとおしく、もったいなく感じるように。
 「今できることは保存」と考え、先生方に無理を言って、「もぬけの殻にすると、がらんとして寂しいので、極力そのままにしておいてほしい」とお願いした。児童と教師の気配、温もりが当日まで保存できたと感謝している。
 閉校記念DVDに収録された歴代卒業生の写真を拡大カラー印刷して廊下にずらりと並べ、最近の入学写真も並べ、小学校に保管されていたアルバムも並べ、自由に見てもらった。参加した人たちが、いきいきと目を輝かせ、童心に返ったようにはしゃいでいる姿は微笑ましかった。
 展示は1日限りの予定だったが、「あわてて撤去することもない。閉校式に来れなかった人にも見てもらおう」としばらく保存されることになった。神楽小閉校式には延長戦があった。未見の方は神楽自治振興会(神楽の郷)に連絡の上訪問を。校舎でプチ同窓会もできる。(足立智和)

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