兵庫県篠山市川原の住吉神社で7月28、29の両日、「水無月祭」が行われた。本宮の29日には、5つの集落から5基の山車が威勢良く宮入し、境内では3つの集落が打ち込み囃子を奉納、三味線や締太鼓の音が静かな山里に響き渡った。
氏子の川原、本明谷、福住上、同中、同下の5つの集落から山車が順に宮入。担ぎ手の男衆が掛け声を発し、祭を活気づかせた。山車の上では小学生を中心とする子どもたちが鉦や太鼓、笛などで道中囃子を奏でた。
また、本明谷、福住上、同下の3集落が、祭礼の見どころの一つでもある打ち込み囃子を奉納。ろうそくの炎が揺れる境内で、三味線や胡弓、締太鼓などの音が厳粛な雰囲気を作り出していた。
同神社氏子の杉田正見総代(川原)は、「この伝統行事を守っていく一方で、地域の魅力として外部へも発信し、少しずつでも新しいことを加えていければ」と話していた。