好奇心

2017.12.14
未―コラム記者ノート

 市島の三輪小学校の1、2年生がポン菓子製造機で、ポン菓子づくり実演の見学や体験をした。
その光景を見ながら、子どもの頃、公民館でポンせんべいを作るおじさんがやってきて、米粒が「ポーン」という音とともに、煎餅に生まれ変わる様子を不思議そうに見つめる自分の姿を思い浮かべた。

 いただいたポン菓子をほおばりながら、学校支援コーディネーターの西安五月さんに子ども時代の体験を語りかけたり、西安さんから「校区は歴史の古い地域。地域に誇りを持つ子どもに育ってほしい」という思いも聞けた。取材のおかげで、子ども時代を思い起こせた。

 そんなことを考えていた時、ある本の一節が浮かんだ。「何でもみんなで分け合う」「ずるをしない」「誰かを傷つけたらごめんなさいという」などの言葉とともに、「不思議だなと思う気持ちを大切にする」というのがあった。

 子どもの教育の本ではあるが、大人社会にも通じる。固定観念に縛られないよう、「好奇心」を大切にしたい。子どもたちもポン菓子の体験を心に持ち続けてほしい。
(臼井 学)

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