兵庫県の篠山市議会は11月6日から24日にかけて市内10地区で開いた議会報告会の中で、今年5月に市内9地区で開いた報告会と同じく住民と車座になって「丹波ブランドと市名について」をテーマに意見交換を行った。市名を「丹波篠山市」にする市名変更問題を巡り、今回も賛否さまざまな意見が出されたが、5月の報告会が昨年度の全地区の参加者数(323人)に迫る295人となっていたのに対し、今回は10地区合計で191人と減少、問題に対する関心が沈静化している状況が見て取れた。
市名変更問題を巡っては、今年2月からこれまでに商工会やJAなどさまざまな団体が変更を求める要望書を市長や議長に提出。また、今月20日には団体や市民でつくる会が市民8439人分の署名を提出するなどしてきた。
一方で、現状維持を求める市民有志も会を結成して会合を持ったり、市長に反対の要望書を提出するなど、議論が白熱していた。
5月の報告会は、住民による賛成、反対双方の意見が公の場で出される初めての場とあって関心が高かったのか、地区を超えての参加もあるほどの“盛況”ぶりを見せた。しかし、今回の報告会ではほとんどの会場で例年並みの参加者数となり、わずか8人という会場もあった。