兵庫県丹波市市島町の西山酒造場(西山周三社長)で2月2、3の両日に開かれる日本酒の直売イベントで、直径1メートル、重さ数百キロの大きな杉玉がお披露目される。その姿はまるで2005年「愛・地球博」の公式キャラクター「モリゾー」のよう―。
以前から同酒造場の杉玉を作っている岩杉和夫さん(80)=同市青垣町=と、岩杉さんに杉玉作りを教えてもらっている安田邦幸さん(73)=同市氷上町=の合作。安田さんが鉄骨で丸く骨組みをこしらえ、2人で杉葉を差し込み剪定ばさみで玉状に刈り込んでいる。
使用する杉葉は1000束以上。岩杉さんによると、通常の杉玉は直径50センチほど、杉葉70束ほどを使うという。
造り酒屋などが、新酒が完成したことを知らせる目的で作り、玄関先などに吊るす杉玉。西山社長の発案で、今年最初のイベントに合わせて巨大杉玉作りに取り掛かった。
岩杉さんと安田さんは、「こんなに大きい杉玉を作るのは初めて」と話している。