庭に準絶滅危惧の鳥が飛来 「ノジコ」を愛好家が撮影

2019.05.14
ニュース丹波市自然

横谷さんの自宅裏の柿の木に飛来した珍鳥「ノジコ」=2019年4月23日午前6時56分、兵庫県丹波市氷上町で

兵庫県丹波市氷上町小野の野鳥愛好家・横谷敏郎さん(68)が兵庫・丹波地域では珍しい「ノジコ」(ホオジロ科)を同町内で撮影した。横谷さんは「珍しい鳥が撮れたときはいつもうれしい」とほほ笑み、「次はタカの仲間や、『月、日、星、ホイホイホイ』と鳴くサンコウチョウを撮ってみたい」と話している。

同県豊岡市でコウノトリを撮影したことがきっかけとなり、昨年から本格的に野鳥撮影を始めた横谷さん。今年4月23日の朝、「ヒューヒュー」と鳴きながら柿の木に飛来したノジコを望遠レンズで切り取った。

全長14センチほどでスズメ大。環境省のレッドリストに準絶滅危惧(NT)として記載され、県レッドデータブックではAランクに指定される希少種。

丹波野鳥の会会長の梅津節雄さん(65)は、「ノジコは分布が限定的で生息数も少ないと思われ、またミゾゴイ(サギの仲間で県レッドデータAランク)と同じく、世界中で日本でしか繁殖しない鳥」などと解説。丹波地域では、春と秋の渡りの時期にのみ観察できるが、「目にすることは滅多にない」という。

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