「おじいちゃん」のしめ縄飾り もうすぐお正月 500個以上を和気あいあいと

2019.11.30
ニュース丹波市地域地域

和気あいあいと作業を進め、次々に「めがね」などの飾りを仕上げる有志たち=2019年11月26日午前10時48分、兵庫県丹波市市島町徳尾で

お正月準備、着々と―。兵庫県丹波市市島町で、正月用の「しめ縄飾り」の製作が進められている。地域の“おじいちゃん”が丁寧に縄をなっており、年末までに500個以上を作り上げ、注文者の元に届ける。

同町徳尾の「前山ふるさと農園」に、地域の有志5人が集い、11月初旬から作業をスタート。玄関や神棚などに飾る「めがね」「ごぼう」「七五三」などと名が付いた、それぞれの飾りをこしらえている。

地域でとれたもち米の稲ワラを使用。「てんころ」と呼ばれる道具でワラを叩いて柔らかくしたあと、束にした稲わらの根元に座って押さえ、両手をこするようにして縄をなった。

最年長の男性(83)は、「地域の伝統を守っていかなければならないという思いで取り組んでいる」と意気込む。「しめ縄はスーパーでも買えるが、地元で作ったものを正月に飾りたいという要望も多く、期待に応えたい」と話している。

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