「赤鬼の城」登って”御城印” 明智光秀撃退の赤井直正 大河前にゆかりの地PR

2019.12.23
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兵庫県丹波市観光協会が作成した黒井城跡の「御城印」(右)とスタンプ=2019年12月18日午前9時31分、兵庫県丹波市柏原町柏原で

来年1月から放映が始まる明智光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、兵庫県丹波市観光協会は、光秀と激戦を演じた武将・赤井(荻野)直正の居城だった黒井城跡(同県丹波市)の「御城印」を作成し、市内の観光案内所や道の駅などで販売している。300円(税込み)。同協会は、「大河放映は観光の旬の話題。丹波市への来訪記念、黒井城跡登城記念として購入していただき、黒井城跡をはじめとする丹波市の魅力を広くPRしたい」と意気込んでいる。

天正年間、織田信長の命を受けた光秀が、丹波国平定戦「丹波攻め」を繰り広げた。同3年、丹波国に覇を唱えていた「丹波の赤鬼」の異名を持つ赤井直正との戦いでは、直正が光秀軍を挟み撃ちにする戦法「赤井の呼び込み戦法」を展開し、光秀は敗走。この作戦は、同県丹波篠山市の八上城主・波多野秀治が赤井方に寝返ったことに起因するともいわれ、直正と秀治との間にかねてからの密約があった可能性もあるという。光秀は同6年、再び黒井城を攻め、直正を病で失っていた赤井方は敗れ、黒井城は落城した。

御城印のサイズは、横約10センチ、縦約15センチ。黒井城跡の石垣のイラストと、城主・赤井の家紋が朱色で印刷された紙の中央に、城名が書かれている。

城館研究者によると、現在、戦前戦後に継ぐお城ブームにあるという。全国各地でスタンプに代わる登城証明、おみやげとして、御朱印に似た「御城印」を集める人が増えている。

御城印のほかに、直径約6センチの特製スタンプも作成。黒井城跡を空から眺めた情景と「丹波黒井城」の文字をあしらっている。道の駅丹波おばあちゃんの里(丹波市春日町七日市)の情報コーナーに設置している。

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