アプリ利用で30万円分の電子マネー 「買いたい」「詐欺では?」 コンビニ店員が被害防ぐ 警察署が感謝状

2019.12.20
ニュース丹波篠山市事件地域

森江満署長から感謝状を受け取る槇原さん=2019年12月13日丹波篠山市郡家で

兵庫県丹波篠山市の篠山警察署はこのほど、架空請求による特殊詐欺被害を未然に防いだとして同市東吹の「ファミリーマート篠山丹南店」の店員、槇原かづささん(25)に署長感謝状を贈呈した。

同署によると、11月11日午後2時半ごろ、同店を訪れた市内の60歳代の男性が、30万円もの電子マネーの購入方法を店員の槇原さんに尋ねた。

不審に思った槇原さんは、電話に出るため車に戻った男性を追いかけて「詐欺では?」と注意喚起。その間、男性は何者かと通話中のまま、入金の誘導指示を受けていたという。その後、同店の木戸爾(ちかし)店長(63)とともに男性を説得して警察への通報を促した。

同署によると、男性はスマートフォンに届いたショートメールにあった番号に電話をかけたところ、「アプリの未払い金がある。今日中に電子マネー30万円分を購入しろ」と命じられていたという。

槇原さんは「30万円もの大金の特殊詐欺を防げてよかった」と話していた。

今年、同署管内では1件の特殊詐欺が発生。架空請求によるもので、40万円の被害額があったという。

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