小さな四十七士、街道を行く ゆかりの地で義士行列 きょう12月14日は「赤穂事件」の日

2019.12.14
ニュース丹波篠山市地域歴史


街道を行く四十七士役の子どもたち=2019年12月14日午後2時15分、兵庫県丹波篠山市古市で

「忠臣蔵」で知られ、元禄15年(1702)12月14日(旧暦)に主君・浅野内匠頭の仇を討つため、赤穂藩士(浪士)47人が吉良上野介の屋敷に討ち入った「赤穂事件」。そんな赤穂義士にゆかりのある兵庫県丹波篠山市古市の宗玄寺周辺で14日、「古市義士祭」が開かれた。四十七士にふんした児童ら約50人が街道を練り歩き、地域住民らから大きな声援を浴びた。

義士行列では、大石内蔵助役の児童が「エイエイオー」と勝どきの声を上げ、同寺ゆかりの不破数右衛門役の児童らが刀や槍を高く掲げながら行進。地域住民のほか、多くのアマチュアカメラマンらが勇ましく練り歩く小さな義士たちにシャッターを切っていた。

毎年12月14日に開く古市義士祭は、吉良邸討ち入り前に不破数右衛門が同寺に滞在していた両親や子どものもとを訪れ、別れを惜しんだという逸話にちなむ。昭和7年(1932)に始まり、太平洋戦争後、GHQの命令で一時、中断したものの、同30年(1955)に復活し、今年で通算77回を数えた。

祭では両親の墓や義士の碑の前で供養祭が営まれたほか、討ち入り前に義士が食べたことにちなむそばの振る舞いなどもあった。

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